落手

国立西洋美術館編 『ルーヴル美術館展−17世紀ヨーロッパ絵画』
○七尾和晃 『銀座の怪人』 講談社
○鈴木虎雄注釈 『李長吉歌詩集』上・下 岩波文庫
中野三敏『和本の海へ』角川選書
○吉村絵美留 『修復家だけが知る名画の真実』青春出版社
○並木誠士 『絵画の変』中公新書
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▽研究所での発表も無事終わり、日曜は上野で開催されているルーヴル展に馳せさんじる。開催日が2月28日で、初めての日曜ということで、大混雑していると思い、朝イチ9時に上野着。駅構内でチケットを買い、すぐに西洋美術館にむかったのだけど、さすがルーブル、たくさんの人がならんでいた(ぼくの前に約200人位)。今回のルーブル展では、71作品の内、60点が日本初公開、という歌い文句は伊達じゃないことを実感。10時の開館まで30分くらい待ったものの、入館してからはそれほどの混雑もなく、比較的ゆっくり絵をみることができた。▽入館してから一番混んでいたのは、やはりフェルメールの《レースを編む女》。改めてその小ささに驚く。実物をしかとみつめた後、図録とも比較したのだけど、光線の陰影が全然ちがいますな。他の作品は、直接みることができたのだけど、この作品だけには、透明のガラス?(アクリル樹脂?)でカバーされていたのが印象的。やはり過去が過去だけに、敏感にならざるをえないのだろう。▽ということで、ルーブル展のあとは常設展示に立ち寄り、久しぶりにモネ作品をずっと眺める。お客さんはだれもいなく、独り占めできたので満足。▽帰りは、ショップにたちより、持っていなかった美術本を数冊購入。▽一ヶ月後に国立新美術館で開催されるルーブル展にもいけたらいいな。