独立語である漢字を中国から輸入し、それを膠着語である日本語に、漢字の持つ機能までをもいかにして応用してきたのか、その道のりをたどる名著。文字や漢字に興味をもつ人には是非読んでほしい。オススメ!以下に目次を写しときます。
亀井孝大藤時彦山田俊雄『日本語の歴史2』 平凡社ライブラリーASIN:4582766013

第一章 文字の起源
第二章 古代シナにうまれた文字
  一 文字の登場と記録の成立
  二 文字の使用と文章展開のあと
  三 流動する漢字の形と意味
  四 文字としての漢字の性格
第三章 ひろがりゆく漢字文化圏
  一 シナ文化の東方伝播
  二 漢字文化圏の成立
  三 漢字が日本語に定着するまで
  四 揺れ動く漢字の位置
第四章 日本語と文字との接触
  一 文字文化のうまれるあとさき
  二 漢字の伝来と帰化人の役割
  三 漢字を日本語にとりいれる
  四 識字階級が登場するまで
第五章 漢字の投影にとらえた日本語の景観
  一 漢字を使って日本語の文章を書く
  二 日本語に入ってきた漢語の位置
  三 万葉仮名から探る古代の日本語
第六章 漢字から仮名へ
  一 万葉仮名が登場するまでの道筋
  二 万葉仮名が用いられた環境
  三 文字の機能からみた漢字と仮名
  四 万葉仮名と仮名
 
解説−人のいる風景   乾善彦