昨日、この頁をみてくれている友人からメールがあり、プロフィール欄にある「影印版」ってなに?と聞かれた。長澤規矩也編著の『図書学辞典』(汲古書院ISBN:4762911291)には、

えいいんぼん影印・景印本
原本を写真に撮影して、それを、コロタイプ版なり、オフセット版に作り、つまり、覆刻本のように手工によらず、科学的方法を応用して作られた覆製本の称。

とある。要するに、寫真コピーということ。
ぼくは大學に所藏する日本と中国の漢籍の目録を朝から晩まで取りつづけるという、お金をもらえてなおかつ知識もふえるというおいしい書誌學のバイトを長い間續けていたのだが、その時、この本と《東方年表》および《國書総目録》にはお世話になりました。
書誌學とはなんぞや、に興味のある人は、林望さんの『書窓巡歴』(新潮文庫ISBN:4101428220)または、『リンボウ先生の書物探偵帖』(講談社文庫、ISBN:4062648156、『書誌学の回廊』を改題)を一讀あらんことを。