気になる新刊ノンフィク

高木徹  『大仏破壊―バーミアン遺跡はなぜ破壊されたのか』 文藝春秋、1650円、ISBN:4163666001
▽そろそろ前作の『ドキュメント 戦争広告代理店』(講談社ISBN:4062108607)が文庫オチしてもいいと思うのだけど、まだなんだろうか?

2001年3月、アフガニスタンのバーミアンで巨大な大仏遺跡が爆破された。国際社会はこぞってタリバン政権に非難の声を浴びせたが、その裏側で糸を操っていたのは……。9・11へのプレリュードは実はアフガニスタンで始まっていた。オサマ・ビンラディンがいかにタリバンを掌握し、強大な力を身につけたのか、その過程を詳細に描く傑作ノンフィクションです。
著者の高木さんは『ドキュメント 戦争広告代理店』で劇的なデビューを果たした気鋭のジャーナリスト。待望の2作目ですが、前作よりスケールの大きいテーマに挑んだ意欲作となりました。(FY) <<