鷲田小彌太 『学者の値打ち』 ちくま新書 ISBN:4480061800
読了。国立民俗学博物館の創建を梅棹忠夫氏ただ一人の政治的手腕によるものとしている箇所は疑問だが、学者を、学問上の業績だけでなく、派閥、政治力なども加味して批評する視点は、今度ちくま文庫に落ちる永江朗氏の『批評の事情』に通じるものがある。サクサク読める。