北京にいる朋友から例の本のコピーがとどく。A3版三冊になる大著。両面コピーで何部もすったということもあってか、不鮮明な箇所も所々にあるが、これは致し方ない。静嘉堂天理図書館などで宋・元版展が開催されると、都合のつくかぎり見にいくようにはしていて、そのジャンルの図録もフトコロのゆるすかぎり買ってはいるのだけど、紙の質感、文字のかすれ具合、刻工名、角筆のあるなしなどなど、実物をみて初めてわかることは驚くほど多い。やはり本物を見るに如くは無し、ということだろう。とはいえ、量をこなすにしたがい、自分の目キキがあがるかどうか、これまた別問題。