ぼくらの学年は、毎年同窓会をひらいている。そもそものきっかけは、もともと仲のよい学年だということがいちばん大事なことなのだけど、高校を卒業する時、担任の先生から、「私たちは年に一度、同窓会をひらいている。その際に大事なのは、日時を固定しておくことだ」との良きアドバイスがあったことも忘れてはならない。毎年集まっていると話のネタがなくなりそうなのだけど、いやいやどうしてどうして。うちには場をもりあげてくれる芸達者な宴会部長さんが何人もいて、昔の思い出話などを、目の前にいる当人をいじりながら、事実の10倍以上に話を“てきとう”にひろげて、しゃべるしゃべる。ほとんど笑いっぱなし。場所を二次会のスナックに移動しても、その勢いはとどまることを知らず。会も終盤にさしかかったころ、ある友人から来年の相談をもちかけられる。どうやら来年は、高校を卒業してから15年目にあたるとのこと。これからは今以上に家庭をもつ人も多くなるから、同窓会に参加できない人もだんだんふえてくるにちがいない。だから、卒業15周年目ということにかこつけて、できるだけ人をあつめることを目標に、旦那・奥さん・子供同伴で、来年はひとつドカンとでかい同窓会を開かないか、とのこと。ぼくだけでは力不足なので、みんな頼んまっせ。