今日の昼すぎ、ネット古本屋から、
○柳田邦男編 『同時代ノンフィクション選集』全12冊、文藝春秋
が届く。本選集は、文藝春秋社の七十周年記念出版として平成五年に刊行されたもので、柳田さんが同時代のノンフィクション作品一万冊あまりを讀破し、その中から自身の眼で選びぬいたものを収録。卷ごとの大項目では、一巻から順に、生と死の現在/病を超えて/障害とともに/女たちの証言/不屈の男たち/愛と情熱の絆/戦死と自死と/現代史の死角/技術社会の影/事件の悲しみ/日本人の変容/国際化の洗礼、となっている。
どの卷も、巻頭に柳田さん自身による解説が書かれている。その解説を大幅に加筆したものが、
○柳田邦男 『人間の事実』1・2 文春文庫、ISBN:4167240173ISBN:4167240181
として文庫化されているので、ご存じの方も多いだろう。
 ノンフィクのジャンルでは、筑摩書房から60年代に《世界ノンフィクション全集》全50冊という恐るべき叢書が刊行されたことがあるけど、冊數こそ劣るものの、まとまったノンフィクション全集としては、これが久しぶりなのでは。
 さて、定価では一冊2900円、かけること12冊で、則ち34800円。アカンアカン、無理無理、高いわ、買える訳ないやん。で、ノンフィクを讀むたびに《日本の古本屋》や《紫式部》で検索をかけてチェックしていたのだが、この選集の相場は、だいたい1萬から2萬あたりをうろうろ。1萬を切ったら買い時か、古本屋さん、もうちょっと頑張れ、いつまでもまってるゾ、なんて思っていたのだけど、數日前、揃いで3800円というものを見つけたので、迷わず注文。送料コミコミで約5千円。一冊あたり416円。嬉しいゾ。これまでに讀んだ作品ももちろん入っているけど、それはしゃ〜ない。これでしばらくは、大丈夫。ちなみに収録作品は下記ページを參照あれ!
http://www.geocities.jp/uwasano/k-yanagida-non.html