そうそう。23日に《古代の水時計『漏刻』復元》というニュースがあったが、それを讀んで思い出したのがこの本。定価は8000円とちと高いが、ここまでこと細かく分かるものなのか、と驚きをもって讀みおえた。文獻史料を讀んでいる時に、何が一番困るのかというと、その分野での專門用語。たまたま明代の筆記物を讀んでいて何をいっているのかまったく分からないことがあった。その時思わぬ所でこれが役に立ったので、備忘録としてアップ。京都はいい仕事しますね、ホント。
○山田慶兒 『復元水運儀象台―十一世紀中国の天文観測時計塔』 新曜社ISBN:4788505878

水運儀象台は11世紀中国の精密な巨大天文観測・時計塔。この驚くべき器械が97年3月諏訪湖湖畔に復元設置された。復元はいかにして可能となったか,復元の意義は何か。当時の仕様書の正確な翻訳と解説から復元までの全過程を設計図と合せ一書に編む。