白川静さんが亡くなられた。中國學に進むにつれ、講演を一度は聴きたいとずっと思っていて、その機会もなんどかあったのだが、ついにかなわぬこととなった。主なものだけでも、著作集12巻、説文新義8巻、金文通釋7巻、殷文札記1巻。白川學にたいする批判も確かにある。が、批判することのできる対象をもつこと。ここにこそ人文學の意味がある。白川さんを追悼する意味で、王國維の『観堂集林』の幾編かを読みなおすことにしよう。心よりご冥福をお祈りします。
○中国文学者の白川静さん死去 著書に「漢字」「孔子伝」
http://www.asahi.com/obituaries/update/1101/001.html
○漢字研究の世界的権威、白川静さんが死去
http://www.nikkei.co.jp/news/okuyami/20061101NTE2INK0201112006.html
白川静氏=漢字研究、文化勲章受章者
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20061101zz21.htm