高橋源一郎公式サイト
http://www.plays.jp/diary/gen1rou/index.html
▽タカハシさんにここまで言わせる橋本治さんの『蝶のゆくえ』。メチャ気になる。どこの版元でいつ出るのだろう。読まねばなるまい。
補記:『蝶のゆくえ』。集英社から11月26日発売でした。

橋本治さんの『蝶のゆくえ』のゲラを読む。ものすごい傑作だ、というしかない。簡単にいうなら、橋本さんは「フロベールのように」書いたということなのだが、問題は、そう簡単にはいえないことだ。フロベールは「ボヴァリー夫人」では、恋愛心理の欺瞞を、「感情教育」では、青春というものの嘘くささを、克明に(かつ批評的に)描いた、ということになるのだが、橋本さんは、それを「日本の社会」すべてに広げたのだ。