▽昨日は友人と飲み。起きて朝刊を読むと、本田靖春さん死去のニュースが。『不当逮捕』(岩波現代文庫)、読み直します。ご冥福をお祈りします。
○おくやみ:本田靖春氏=ノンフィクション作家
http://www.yomiuri.co.jp/obit/news/20041207zz24.htm

ノンフィクション作家の本田靖春(ほんだ・やすはる)さんが4日午後2時49分、多臓器不全で死去した。71歳。葬儀は近親者で済ませた。「偲(しの)ぶ会」を、来年2月25日午後6時半から、東京都新宿区戸塚町1の104の19、リーガロイヤルホテル東京で行う。
 旧朝鮮生まれ。早稲田大を卒業して1955年、読売新聞社に入社。社会部、ニューヨーク支局などに在籍。社会部時代の64年、売血の実態を追った「黄色い血」追放キャンペーンは大きな反響を呼び、国の献血事業の充実につなげた。
 71年からフリーとなり、「不当逮捕」で84年、第6回講談社ノンフィクション賞を受賞した。「吉展ちゃん誘拐事件」を題材にした「誘拐」、寸又峡事件を扱った「私戦」など、濃密な取材に裏付けられた多くの作品を発表。日本の戦後にこだわり続けた。大宅壮一ノンフィクション賞の選考委員も務めた。

参考: 旬報社―《本田靖春集》全五巻
http://www.junposha.co.jp/guide/4bun/honda/index.htm#01
○『不当逮捕』 岩波現代文庫ISBN:400603010X
○『評伝 今西錦司講談社文庫、ISBN:4062630435
○『「戦後」美空ひばりとその時代』 講談社文庫、ISBN:4061845918

▽北京に留学している友人からメール。なんのことはない。遊びにこい、とのお誘いメール。その友人は台湾や北京にいった仲なのだが、数年前の北京とは全然かわっているから見にこい。ついでに、敦煌につれていってやる、との嬉しいメール。▽北京みたいな田舎にいっても、どうも思わないが、なにはさておき敦煌。うう〜、ほんまよろしおすなぁ〜。さらに、どうせお前は本屋に行きたいのだろうから、本屋めぐりもしよう、とも。▽そういえばそいつとは台湾の本屋で、書店員さんと台車一台を一日中はりつけて、「ここからここまで全部」なんていう大名買いをした仲だった。帰りの飛行機で、本を満載した段ボール四箱をみて、空港職員が「書(shu)」と驚いた顏でいい、「お前は日本の輸入業者か?」と業者扱いされたことを思い出す。それにしても、敦煌。ああ敦煌、汝を如何せん。